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生と死(自殺問題を含め)について勉強し、生きづらさを解決や緩和させることを主な目的にしています

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なぜ自殺系サイト3.0は起きないのか

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今回は、フィールドワークでウォッチしている自殺系サイト*1界隈の話になります。

具体的には、これからの自殺系サイトの予測です。

 

 

自殺系サイト1.0と自殺系サイト2.0

さて、自殺系サイトが再び台頭するかのような意見(こちらでは自殺系サイト3.0と呼ぶ)がときどきあります。

しかしながら、アナロジーで思考するとその可能性はまずないということがわかります。

やや複雑な話になりますが、自殺系サイト界隈の事情から順を追って説明します。

自殺系サイトは2000年代はじめから半ばにかけて急速に利用者を増やし、ネット社会のメインストリームになっていきました。これにはその頃にチャットが普及していったことが関係しています。

一連の流れは、自殺系サイト1.0から自殺系サイト2.0になったと考えることもできます。

それからしばらくしてSNSの普及に伴い界隈が縮小したこと以外、情勢に大きな変化は起きていません。

あえて補足すると、やや自殺防止傾向の高いサイトが残っていったことくらいでしょうか。

 

なぜ自殺系サイト3.0は起きないのか

それにしても、なぜ自殺系サイト3.0は起きないのか?

2000年代は自殺系サイトとともにメンタルヘルスサイト*2もネット社会のメインストリームになっていました。

ちなみに、両者はセグメントが曖昧で利用者が重複していました。

それで、いまメンタルヘルスサイトはどうなっているのかというと縮小傾向にあります。その理由は、かつてメンタルヘルスサイトに通っていた利用者層の多くはSNSに移動したためです。

その仕組みを自殺系サイトに置き換えると、事情は自殺系サイトも同様だということがわかります。

そのため、もはや自殺系サイトがネット社会のメインストリームになる可能性はまずないということもわかってきます。

 

自殺系サイト3.0という発想

もっとも、自殺系サイトの場合は生と死のように根源的な話題が多いため、『ひょっとしたら何か起きるのではないのか』といった発想(自殺系サイト3.0)が出やすいのはたしかです。

また、近年は自殺系サイトの利用者層の多くはツイッターへ移動しました。さらにフェイスブックとか他のSNSへ行っていることもあり細分化しています。

そのように、自殺系サイト華やかなりし頃といまを比較した場合、事情が複雑系になっていることも自殺系サイト3.0みたいなロジックにつながりやすいのではないでしょうか。

なお、基本的に自殺系サイト界隈も表現の自由が認められています。

だから関係者からも他論はあっていいけれど、今回のエントリーがこれからの自殺系サイトについての筆者の予測になります。

*1:『こちらで説明する『自殺系サイト』は多くの場合、生きづらさを解決や緩和させることを目的としています。これをわかりやすく言い換えると『自殺防止』です

*2:精神系サイトなどど呼ばれることもあった

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