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生と死(自殺問題を含め)について勉強し、生きづらさを解決や緩和させることを主な目的にしています

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なぜ東北型の社会では自殺が多いのか

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今回は自殺と地理の話をします。

具体的には『なぜ東北型の社会では自殺が多いのか』ということを、環境や人間関係の情報を通して説明します。

 

 

なぜ東北型の社会では自殺が多いのか

とくに自殺者が多いのは、青森や秋田や岩手といった東北の県です。それから富山や島根といった日本海側の県に長年固定されています。

そうしたところの気候について説明すると風が強くひんぱんに天気が変わり、冬に雪が降るという共通点があります。そのため、農業が盛んです。

交通インフラに話を向けると、当然ながら首都圏などの都市部にくらべれば公共交通が不十分な傾向があります。

それから、社会通念として共通しているのは地縁や横の結びつきが強いということです。そのためひんぱんに空気を読んで協調することが求められる東北型の社会になっています。

 

東北型の社会で自殺者が多くなる要因

先ほど説明したような東北型の社会で、自殺者が多くなる要因と考えられることをピックアップすると次のようになります。

  • 風が強くひんぱんに天気が変わり、冬に雪が降る
  • 公共交通が不十分
  • 地縁や横の結びつきが強い
  • 空気を読んで協調することが求められる

 

社会の空気

東北型の社会では地縁や横の結びつきが強く、ひんぱんに空気を読んで協調することが求められることには、地理的な事情があるのではないでしょうか。

これはどういうことかというと、とくに昔は社会システムの発達した現代とは異なり、そうしていなければ大量の積雪や洪水や日照りといった自然災害に対応しにくかったはずだからです。

それにしても、思考が内向きになると自殺や精神疾患などの社会問題が起きやすくなります。

そうなると、やがて人口減少にも接続されやすくなるでしょう。

 

ルールと解釈

ところで、東北型の社会のように向社会性の高い人の多い場合は、経済的な自立や社会参加を熱心に推奨する傾向があるため、崩壊家庭出身者や障害者や病人が差別される傾向があるという意見もあります。

さまざまな報道からもわかるように、とくに障害者や深刻な持病のある人の自殺率は健常者とくらべると高くなっています。先ほど説明した社会ではなおさらそうではないでしょうか。

なお、日本の場合、経済的な事情のある人やハンディを持つ人へのルール(社会保障や地域コミュニティでの扱い)はだいたい一緒です。

ただし、東北型の社会と東北以外の太平洋側の社会の場合、その解釈にだいぶ差異があるようにも思います。

なぜなら後者の社会では、総じて人権意識や個人の権利意識が強く、経済的な自立や社会参加が上手くいかない人にも寛容な場合が多いといった話が多々あるためです。これは多少問題のある人への場合も同様です。

 

自殺問題と人間関係

さて、他者との距離を空けて風通しをよくしたほうが自殺願望は緩和しやすくなります。

なぜかというとそのほうが視野が広くなり、相手の視点から物事を考えて斟酌しやすくもなるからです。

ただし、東北型の社会にはいい面も多々あり、たとえば一昔前は田舎や郊外を中心に、近所の人と米や味噌や醤油を貸しあい支えあっていたという話を聞いたことがあります。

また、共同体のなかで就職や結婚のあっせんがしやすくなるという話を聞いたこともあり、地縁や横の結びつきの強い社会にもそうしたいい面もあります。

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